今日の精神医療は、大きな過渡期にさしかかっていると言われています。
病院中心の医療から社会の中で多種多様な形でサポートする地域医療の方向へと動いています。そのためそれぞれの病院には、入院や外来等の直接的な医療行為だけでなく、社会復帰や社会参加を促進するための心のリハビリテーションなど幅広いニーズに応えられるようになっていくことが望まれています。
この時期に当院では、@入院中の療養環境の整備、A薬物療法、精神療法、デイケア、作業療法、心理カウンセリング等の各種治療方法の拡充、B初診から社会復帰に至るまで、地域、産業、社会生活にまで注目した医療 の3点をテーマにあげています。
しかも、このような治療体制を支えていくのは、チーム医療として機能するスタッフですから、システムの改革だけでなく、私たちスタッフが人間として患者さんをいかに見つめていくかということも重要と考えています。
そのために当院ではスタッフの教育に力を入れ、人間として大きな可能性と豊かさをもった存在として患者さんを見つめることができる医療を目指しています。
医療法人純和会 理事長 飯島 徳哲
|